日記 楽器・機材

テクノロジーにどっぷり!

もうかれこれ20年以上前になるのでしょうか。いわゆる「打ち込み」(死語?)というDTMの世界で、いろいろな曲を作ったり、アレンジを考えたりしてました。当時は大きな大きなデスクトップパソコンで、アウトボードのプリアンプだコンプレッサーだ、はたまはアナログミキサーだーなどというものを、レコーディングスタジオのように部屋中に広げて、それはそれは大がかりなシステムでした。畳3帖分くらいの小さなスタジオでしたが、機材に囲まれて幸せだったのです。

ただ、もともと細かい緻密な作業とかが得意ではないので、それで売り物になるようなものを作る気などは毛頭なかったのです。バンドのメンバーなどに渡す新曲などの資料作り、くらいのつもりでした。ただそれでも、ある程度のクォリティーは当然追及せざるを得ず(プレゼンする訳ですから、資料の出来が悪ければ当然ボツになります)、少しづつ機材も増え、いろいろなタイプの曲を考えてみたり実験するにつれ、トラブルもどんどん増えていきました。パソコンと音源の同期が上手くいかなかったり、パソコンがフリーズしてそれまでのデータが飛んでしまったりとか(悲)...。
ある時、ついにそのトラブルの多さから「もう、やーめたー!!」となったのが17年前くらい。だって、音楽やってるよりパソコンいじってる時間の方が多くなってしまうんですよ。ある時本当に馬鹿らしくなっちゃって、それからは音楽の時間にパソコンに向かうのは止めて、ひたすら楽器を持ってリアルに練習するという、当たり前の(レトロな)音楽生活に戻っていきました。
そう、つい最近ipad proを購入するまで。

20年近い歳月は、恐ろしいほどのテクノロジーの進化を促しました。処理できる情報量は膨大に増え(確か、最初に使ってたWINDOWS95のパソコンは、ハードディスク全体の容量が2GBくらいだった気がします)、反比例して機材は小さくなっていき、やがてはこんな風になりました。

なにこれ、膝に乗るじゃない。電車の中で曲作れるし、アレンジもできるじゃない。しかも音良いし....。

 

DTM復活しました。電車移動とかちょー快適で楽しい。
ただ、浦島太郎のごとく置いて行かれた業界の知識を少しづつ取り戻しながらなので、結構大変で、まだまだ時間はかかりそう。パソコン自体からして、「Pentium4」とか「celelon」とかの時代じゃないし(笑)作った曲をクラウドにあげてPCと共有して、楽譜もDrop Box経由でパソコンに送ってPDFからJpegに変換してシームレスに....とかいったい何それな感じ。

テクノロジーの進化が小型化を生み、「どこででも作業ができる」という可搬性を生み出しました。結果的に楽器を弾く時間も奪われないし、そもそもこちとら禁酒中で時間は結構あるし、良いサイクルになってきました。曲作りとかレッスン資料とかも、空いた時間にひょいと楽しんで作れる環境が、ようやく手に入ったようです。嬉しー

 

 

 

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