日記

2020年レッスン初めは吉祥寺から。そういえば、ここの会場でレッスンを始めたのが講師業のスタートでした。2001年からかれこれ19年目になるのか~、えらく時間が経ちましたね。

もともと誰かにベースを習った事などはありませんでした。30過ぎてから講師業始めたはいいけど、すぐにこのままじゃマズイと自分自身も習い始めたのが、確か32~33歳でした。ベーシストの水野正敏氏のレッスンに行ったのは、講師業の勉強も大いに兼ねていました(当時勉強していた氏の本がとてもわかりやすく書かれていたので)。

そこで得たものは大きく、今にして思うと、ほんと若い時分に習っておきたかったなぁというのが本音ですが、当時の私にとってはそんな選択肢すら頭にありませんでした。高校生の同級生もみんな独学でやっていて、「習いに行っている」なんてほとんど聞いたこともありません。あ、そうそう、中学生の時の同級生Kは某有名ブランド服の社長の息子だったのですが、そいつは確か「ヤマハでギターを習い始めた」とか言ってましたっけ。まぁ、そういう身分の人が行くものだと思っていたのですね。

余談ですが、私は小さいころから自分の家は貧乏だと思っていました。それが、親がそうこぼしていたからか何なのかはわからないのですが、例えば、小学校のサッカーチームに入っていた当時の野々口少年、【ペレの試合をチームで観に行ける!料金は....円(確か4~5,000円)】という話になったとき、「うちはお金がないから行けません」と真顔で監督に断りを入れ、親が後でものすごく恥ずかしい思いをしたというような話を聞いたこともあります。そんな野々口少年でしたから、高校生になっても楽器とアンプを買ってもらうのが精いっぱいで、習うなんて事はまったく考えなかったのです。バカみたいなんですが、本当の話です。※注 かといって、真面目な高校生だったわけでもありません。中退して定時制高校とか行ってますから(←これはこれで超おもしろかった経験)

話を戻して、自分もレッスンに行ってみて、やっぱり初めてわかる感覚というのがあるのですね。もちろん演奏内容のことだったりがほとんどですが、例えば「今日、遅くまで仕事やっていて体調悪いし行きたくないなぁ~」とか(笑)。まぁ、社会人として立派な活動をされている皆さま、いろいろあるんだなと(笑)

そうやって気付いたことも少しづつ自分のレッスンにも自然に反映されていって、少しづつ私のスタイルが出来てきています。つまり最初から出来ていたわけでは全然なくて、生徒さんと一緒に私も成長させていただいてたのですね。演奏内容についてもまったくその通りで、レッスンをやっていなかったら、今こんなに演奏出来ている自分はいないであろうと断言できます。

そしてもちろん、まだまだ完成しているとは思えないのですね。特に個人個人の資質の見極めや、グループ運営などは何年たっても難しいし、毎回頭を悩ませているクラスもいくつもあります(イヤだという意味ではありませんよー)。

だからこれからも成長し続けないと。演奏はもちろん、講師としても成長しつづけようと、常に思っています。

今も昔も生徒さんにお伝えしたいのは、演奏することの楽しさです。難しい理論とかもやっていますが(もちろん、お金頂いてますし、やることはやんなきゃですから!)、今すぐ100%理解する必要も、演奏できるようになる必要もないと思っています。とにかく、自分が楽しいと思うことを追求してくださいませ。しかも遊びですから、とことん!!

全力で応援いたします。今年も「楽しく」頑張りましょう~!!

寒いとすぐポトフを作ってしまうようになりました~

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