日記

本日も朝練3時間行ってまいりました。レッスンでもお伝えしてますが、私自身も練習(基礎トレーニング)の三大要素、リズム・スケール・アルペジオ全てを、いろいろなやり方でやっております。

そのバランスはいろいろ考えながらやっておりますが、皆さんには特にアルペジオの強化をお勧めしております。一番手っ取り早くコードプレイが出来、またソロが取れるようになると思っています。これが基本です。ただ、やっぱりそれだけではいろいろ足りないこともありますから、その後に各種スケールを応用していくのです。リズムは一番重要ですが、なかなか一足飛びに良くなるものでもありませんから、常にいろいろな角度から自分を磨き続ける必要がありますね。

実は、ここら辺の習得には順番があります。こなしていく分量の順番ですね。最初の段階ではリズムを多めに練習するとか、リズムが良い人はアルペジオをたくさんやってリズムとスケールはちょっと、とか。人によって異なります。

いや、どれが先じゃなきゃダメとかは無いのですが、順番を意識してやっていくことによって最短でソロの演奏に近づいていくわけです。最近では、自分へのレッスン(人体実験)を通じて、合理的な習得順序というものがはっきり見えてまいりました。※一応「ソロ」と言っておりますが、ベースラインにもかなり影響してきます。

リズム・アルぺジオ・スケール。これらの基礎練を自分で改善しつつどんどんこなしていく段階になったら、多分私のようなものがいなくてもうまくなるでしょう。まぁ、たまにネタ仕入れに個人レッスンなど申し込んでいただいても構いませんが、基本、合理的な基礎練習の積み重ねと、ライブやセッションなどでのアウトプットをこなしていけば、確実に上達いたします(ただし、そこまで行くのも簡単ではありません。理論もある程度知らなければダメだし、そもそも楽器の扱いはいろいろなジャンルの音楽をやって身につくことも少なくないですから)。あっ、単に練習の機会を確保する、という意味でレッスンにいらしていただいてももちろん良いのですよ。そこは否定していません。皆さんいろいろですから。

上記順番をもうちょっと詳しくお話しすると、例えば、リズムがまったくダメな人がソロのあるフレーズを何十回と練習してもそれは目的達成のためにはすごく遠回りです。「そのフレーズ」はもちろんある程度は上達すると思いますよ。ただ、他の曲で似たようなことにはなかなか応用できないです。また、アルペジオを磨いていない人がスケールだけバリバリ練習しても実はソロはとれるようにはならないのです(後で、役に立ちますけど)。私は、音の跳躍(アルペジオ)という大きな箱の中に連続音(スケール)を入れる、という感覚にならないとなかなかベースという楽器でソロを構築することは難しいと考えているのです。ただ、コードを見て適合するスケールを上昇下降したところで、絶対ソロにはなりませんから。

スケールには使いどころがありますから、それを意識するためにもまずはアルペジオで大きなコードの流れを掴んでおく必要があるのです。かつての私はこのことが全然理解できてなくて、むやみやたらとスケールとか練習するのですが、一向に安定したソロが取れるようにならなかったのですね。すごくムラがあったのです。ずっと悩んでいましたが、いろいろな情報からアルペジオを徹底的にやるようになって、そこで初めてソロの設計図のようなものを手に入れました。そこでやっと、ある程度安定してソロが取れるようになってきたのです。スケールだけではダメだったのですね。そんなこと、どんな教本にも書いてなかったです。テキストの冒頭などにちょっと出てくる、当たり前のアルペジオこそが、宝のありかを指し示す地図だったのです。

もちろんスケールだって、いきなり習得するのは無理ですから、早い段階から馴染んでおく必要はあると思います。ただし、最初は馴染むだけで大丈夫ですし、少しづつ基本スケールの音の分布を覚えていけばよいです。少しづつね。リアルタイムでバンバン弾くようになるのはアルペジオをある程度こなせるようになったあと。それまでは、思い出しながら考えればわかる、というくらいで(まぁ、それでも初心者からここまで来るのはかなり大変ですけど)。

以前は、「かっこいいスケール」みたいなものがあるような気がしてました。そこでこのスケール弾けばバッチリみたいな(笑)。残念ながらそれはありません。必要なのはアルペジオを中心とした設計図なのです。その間を縫うようにスケールがあるのです。私も日夜バージョンアップをはかっているのは、この設計図のバージョンであって、今ジャズ系を志向している生徒さんにお伝えしたい点はこの部分なのです。

もちろん人によって進度がまちまちなのは問題ありません。いつも言ってるように、進むペースはお任せしています。でもこの順番はきちんと意識して、今何の習得に時間を割くべきかを意識すると、短い時間でも立体的な意味ある練習になっていくと思います。

レッスンではそんなお手伝いをしているつもりです。自分のなすべきことが分からなくなってしまったら、どんどん相談してくださいませ!あっ、その時に大事なのは「どうなりたいか」「どんな演奏をしたいか」です。これもぜひ考えてみて下さいね!

明日も頑張りましょう!

南米ではまだ感染は大きく広がっているようです。北京でも第二波が来ているとか。本当にしつこいコロナです。日本でも再び感染の爆発があるのでしょうか??

世界が一刻も早く平和になりますように!

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