昨晩は上野アリエスでのライブでした。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!
久しぶりの歌の伴奏仕事でしたが、ポップス系と異なり、ジャズ系の場合は他のジャンルとかとは結構違う事があります。
一番は、「リハーサルがほとんどない」のです。構成がはっきり決まっているポップス系とは異なり、ジャズ系の人たちは「ま、何とかなるでしょ」くらいのノリで、サ~っと打ち合わせくらいで済ませます。何かあっても個人の能力で補いつつ面白いことやってね、といった感じ。
それでも2ステージ分の譜面(主に付けられたコード)の確認をしつつ、いろいろと話していると、あっという間にリハ時間(たいてい1時間)は過ぎ去ります。たいていステージ初めにインスト曲も演奏しますが、そのリハなどはもちろんありませんw
この時、ボーカルの方が持ってくるのは、たいてい初めて演奏するアレンジだったりするのですが(知っている曲でも全然違うやり方でやったりします)、まったく音を出さないで打ち合わせするだけの曲も多いです。いわゆる「口リハ」というやつで、つまり本番までまったくリハ無しの状況なわけです。ここで要求されるのは、紙に書いてあるコードなどから、どれほどその曲の情報を読み取れるか、だったりします。それも短時間で。
若いころはこういうのものすごく不安でしたけど、まぁ、こんなものだと慣れるしかないですね。昨日もほとんどの曲でイントロとエンディングの確認とかでした。
背景には、単に時間の節約的なこともあるのでしょうが、基本ジャズは、ミュージシャンの個人能力をもって、その場で音を作っていくという即興性の高い音楽だからでしょう。そのことに対する賛否はおいといて、ジャズ系の伴奏仕事にはそんな能力が求められるんです。ちなみに、ポップス系だと、より「楽譜を忠実に読む」という意味での読譜力が求められる傾向になるように思います。がっちり決まっていることがたくさんありますからね。
昨日はそんな懐かしい感覚を思い出しつつのお仕事で、ここ最近実家仕事に明け暮れていた私には、とても良い栄養と刺激を頂いたのです。演者の立場からこればっかり言うのもどうかと思いますが、楽しかったです!

それにしても、楽しみにしていた山岸笙子さんのピアノは相変わらず素敵でした!
二曲ほどデュオ曲も演奏したのですが、もうほんと幸せな時間だったんですよね~。昔からの憧れのピアニストですから、その方と一緒に音を紡いでいけるのが、もうほんと至福の時間でした!

ずっと、気持ちの良いお風呂にはいっているような極上の時間でした。もっとインストでもたくさんご一緒させていただきたい~って、あらためて思いました。硬質でツンデレな山岸さんの性格通りのサウンドwがとても心地よかったです!
皆様も次回あったら是非いらしてくださいね~