「エレキベースの教科書」

「エレキベースの教科書」の解説①

先日発売になりました「エレキベースの教科書」をご購入いただきました数千万人の方々(?)、ありがとうございます!まだの方は全国の書店・楽器店に急いでください!もちろんこちらからもご購入いただけます(笑)!

冗談はさておき、ここでは皆様のために、この本についての解説も付け加えていこうかなと思っております。いや、解説ではなく、たぶん与太話になるような気もし....おっと。

いや、教則本って体系的にはまとまっているので全体像は把握しやすいのですが、紙面の都合もありますから、各論を細かく論じることは出来ないのですよね。だからもう少し各論部分を肉厚にして、より面白おかしくこの本を使っていただければなと思ったわけです。ちなみにこの逆がレッスン。レッスンはいくらでも各論に入っていけるし、むしろ各論中心。苦手な部分とかをずっと練習していけるわけです。ただ、全体は見えにくくなりますね(普通はそんな必要もないか)。

 

さて、この本でまず出てくるのが「Introduction」部分。エレキベースの基本的な知識といったところですね。
4ページにベースの写真がありますね。プレべ・ジャズベ・5弦・6弦・フレットレス。

すべて所有したことありますが、プレべはベース始めたころ持っていただけ。姉が、当時流行っていた「レイジー」のベーシスト(確かファニーさん)のファンで、やろうとして買ったはいいものの、結局やらなかったグレコのプレべが家にあったのです。このベースには高校3年までお世話になりました。あ、全然関係ない話になってしまった。ま、いいか。

6弦はプロとして演奏するようになったころからずっとメインに持っていました(Tuneの6弦)。26~27才頃、ジャズを始めたころもそれでやっていたのですが、やっぱり4弦の方が音が良いと思っていて(今でも)、徐々に仕事で使う楽器も4弦に戻っていきました。今でも4弦のフレッテッド(サドウスキー)があればたいていの仕事はこなせます。それは疑いないのですが、ではなぜ5弦やいろいろな楽器を所有するのかということなのですが、これは「可能性を模索している」ということにつきます。

プロとして生き残っていくためには、奏法研究、プレイスタイルの可能性の模索、が必須だと思っています。皆同じように良い演奏が出来る中で、どうやって自分の個性を伸ばして、アピールしていけるか。プロとして継続してやっていくためには、そういった部分が不可欠だと思っています。そのために6弦にまたあらためて手を出してみたり、フレット数の多い楽器で音域を広げてみたり(多少の音のまずさよりも可能性を重視して)、エレアコで他人がやっていない音を出すことを試したり....てなことを四六時中やっているわけです。演奏の中身については出来て当たり前、いかに人と違うアイデンティティーを持てるかの研究を繰り返すのです。で結局、この前6弦は売っちゃいましたけど...。もうあの楽器は私の中では違うなと、ようやく結論付けました。あれならジョンパティトゥイッチがいれば十分です。

しまった。やはりなんの解説にもなっていない....。まぁ、いいや。

5弦のフレッテッド(サドウスキー)は「可能性の模索組」です。「ローBを使わなきゃいけない曲がたくさんある」というもっともらしい理由もありますが、そんなん別になくたって音楽は出来ます。音が良いと思っている4弦だけではなく、なぜ5弦も必要とするか。これは、音域を広げることによってベースソロなどの自由度を上げるためのもの。だから、選ぶときは24フレット必須でした。そして実際その効果も実感しています。ちなみに6弦ほどはミュートも大変じゃないし、重くもない、ということも重要な要素です。

フレットレスはもう、これだけをメインにしたいぐらいなのですが、いつでもどこでもな楽器じゃないんですよねー。いや、やれないことは無いのだけれど、それがベストではない時のほうが(特にポップス系では)多いです。特定の場所を走るためのマシンであって、どこでも走れるわけではないといったところ。
ただ、私は基本的にフレットレスの人間。高校生のころから憧れ続けている楽器であることには変わりありません。そのころから、「いかにジャコパストリアスのコピーにならないか」という考えに取りつかれております(←いまだ不完全燃焼ちう)。

 

いかがですか?皆さんの楽器選びの参考になりましたでしょうか??(絶対なっていない)
とにかく、興味ある方はどんどんいろいろなタイプのベースを弾いてみてくださいね!本の内容の質問なども遠慮なくどうぞー!

 

そして当教則本の、この後に続く8~9ページ。ピックアップの種類やベースのスケールの事などの項目もちゃんと読んでおいてくださいね。後で必ずその知識が必要な時が来ますから!では続きはまた後日!

 

 

※「エレキベースの教科書」に関する解説投稿は、メニューにも表示するようにいたしました。

 

 

 

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