日記

夜中のひとりごと

今日も生徒さんとも少し話していたのですが、「欲」の事について考えます。
物欲・食欲・承認欲求...etc。若いころはそれを満たすことだけが目的だった気がします。高校生の時の自分なんかほんと最悪。バカな欲の塊。それもほとんどが物欲や承認欲求で、その欲が満たされれば、自分が根源的な心の底からの幸せを感じる事ができるかのような勘違いをしてました。そんなものがいくらあっても幸せとは関係ないのに。

そんな、幸せとは無関係な欲求とは別に、人間が生きていくために必要な欲求もありますよね。私にとっての音楽はそれです。食欲や睡眠欲求、動物と触れ合いたい欲求、性欲だって必要なものです(必ずしもすべてがそうではないけれど)。これらがほんとに無くなってしまったら、人は生きていけないんじゃないでしょうか?

社会も欲を満たすことを中心に回っていますね。一歩街に出ると、人々の欲求に訴えかけるものがほとんど。でも本当に必要な、満たされるべき欲とはちょっと違う気もしています。お酒を飲まなくなった今、ちょっと社会を(特に夜の繁華街を)外からみているような気分になって、ついそんなこと考えます。いや、それがなんだか心地よいのです。

人間にとって必要な欲と、不要な...時には害になる欲があります。真実は隣り合わせであって、すぐそこに正解も誤りも存在するのですね、人によっても違うでしょう。今ならわかります。その判定をするのは自分自身であって、そして、自分が下した判定には絶対背いてはいけないと思います。お酒飲みたいという欲求は、私にとっては害になる方の欲求であると判定しました。だから、これからもそれに従います。

その欲は何の欲なのか?って考えるようになりました。実はお酒をやめて、社会を外から眺めるようになった時の、この大きな変化がどこまでも心地よいと感じているのです。

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