楽器・機材

興味がある方もいらっしゃるようなので、昨日にひき続きちょっとマニアックな弦のお話。

STRというメーカーのベースは36インチと長尺であり、スーパーロングというサイズの、しかも裏通しタイプにまで合う弦がなかなか無いと書いたのですが、もちろんいくつかはあります。

昨日も新しいフラットワウンドタイプの弦がひとつ届きました。「ロトサウンド RS77EL」です。これはサイズ的には結構いけそうなのですが、テンションがとてもキツい。音を出すのに一苦労、という感じだったのでこちらは却下(悪い弦、というわけではありません。私に合わないだけ。もし欲しい方いらしたら連絡くださいませ)。弦にもいろいろあって、張った時の張力は、弦によって全然違うのですね。

現在張ってある弦は「トマスティック スピロコア」のフラットワウンドという種類の弦で、これは歴代の弦の中でもかなりテンション緩めです。

ぶんぶんとよく鳴るのですが、ちょっと力がはいっちゃうと音がつぶれ始めてしまいます。緩い弦を力いっぱい弾いてしまったら、当然そうなりますよね。振動過多でナチュラルコンプがかかる。音色は良いのでしばらくこのままいくという手もあるのですが、やはりちょっと気を使いすぎるのです。そして、なによりフラットワウンドという弦は、手によくグリップしてしまう時があるのですね。乾燥した状況ならともかく、湿度が高いと(つまり今からの時期)、手にぎゅっぎゅっとグリップしてしまうのです。実は昨日のライブハウスでも、終盤はそうでした。時間的にはコンマ0.0何秒とかいう世界なのでしょうが、演奏の世界では結構な影響があるのです。音色はもちろんなのですが、弦選びで特に重視しているのがこういった触感の部分なのです。

これに対し、同じつるつるの弦でも「ブラックナイロン」と呼ばれるタイプは、素材などの効果か、このグリップしてしまう現象がほとんどないのですね(メーカーにもよるかもしれませんが)。

なので、このタイプのスーパーロング弦が理想なのです。ゲージはともかく、現在わかっているのは二種類(ダダリオラベラ)。ダダリオはすぐ手に入りましたが、惜しいことに、飾り糸の部分がナットに乗ってしまいます。わずかに長さが足りないのです。無理やり張っても問題ないとは思いますが...。

もうひとつのラベラの弦(ロブアレンがラベラに作らせたというやつです)は、これはどこもほとんど在庫がない。お店→弦メーカーへと連絡してもらって、以前卸したとこにまで確認してもらって、ようやく1セットだけ売れ残っているのが確認できたので、取り寄せてもらっているといった状況なのです。使える目途がたったらまとめ買いでもしないとなかなかスムースには手に入らなさそうです。

弦選び、フレットレス系は意外とこれが大変だったりします。ご参考までに。

 

 

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