ひるきんセッション
本日は高田馬場サニーサイドでひるきんセッションでした。スタート当初は参加者少なかったですが、徐々に集まってくださって、賑やかになっていきました(写真撮り忘れました)。お初の方などもいらしていただいて、嬉しかったです。少しづつでも輪が広がっていけばよいなぁと思います。
あらためて演奏に関して、細かいことよりも、大きなところを意識していただきたいなと感じました。スケールがどうこうよりも、①リズムをきっちり意識すること、②共演者の音をよく聴くこと、という当たり前のことをしっかり意識してくださいね。アンサンブルの基本ですから。
①のリズムに関しては、二通りの意味があります。ひとつは、いわゆる「リズム感」の部分です。極力ハシったりもたったりしないで、リズム(テンポ)を維持し続けること。これには、ひとつひとつの音価(音の長さ)を維持することが必要になります。音が途切れ途切れになると、音楽自体も前のめりになり、焦って演奏しているような印象を与えますよね。音価の維持(=どこで演奏するかではなくどこまで伸ばすか)、とっても重要なことです。なお、テンポ維持に関しては、もちろん共演者との調和も重要ですので、かたくなにテンポを守ることのみを推奨しているわけではありません。臨機応変な対応が必要なのは、どの分野でも同じですよね。
もうひとつの意味は「フレーズのリズム感」の事です。ソロなどで演奏する、ひとまとまりのフレーズの疾走感です。これ、楽器を問わず、コードの処理だけに夢中になっていて「歌う」事がおろそかになっている時に陥ります。ただ音を羅列していると文章になりませんよね。コードトーンやスケールを追いかけているときも同様です。やはり、歌である事を意識しましょう。ただ単に、協和する音をぶつけ合うのではなく、音に自分の意志をこめましょう。自分なりの歌を歌いましょう。もちろん、時間をかけてで構いませんから。
②の「共演者の音をよく聴く」ことに関しては、もう説明不要でしょう。アンサンブル....とくにジャズのアンサンブルは意志そのもののやり取りです。他人の音を聴かない人とは意志のやりとりが出来ませんから、ただ「曲」という型を追うだけになります。この時周りはただの伴奏者になってしまいますから、一緒に演奏してもまったくおもしろくないのです。
初心者だから演奏がつたない、うまくソロのフレーズが出てこない、またはテーマの演奏ミスをしてしまった...。これらは許されます。仕方ないことですし、時間をかけて修正していけば良いのです。ただし、「初心者だから周りの音を聴かない」は許されないのです。ジャズのセッションという前提自体が崩れますので、ここは強く意識する必要があります。「いや、ソロの時なんか、自分の演奏が大変すぎて他人の音を聴いている余裕なんかないよ~」という方もいらっしゃるでしょうが、それこそ優先順位が違います。そんな時は、自分の演奏を止めてでも(長めの休符をいれるなどして)、いったん周りの音に注意を向けてください。その方が絶対に上達は早いです。
偉そうに言ってごめんなさい。でも、ホントに大切な事。もちろん楽しみながらで構いません。引き続き皆で練習しましょうね。もっともっと自由な演奏のために!