日記

調整に出していたK. Yairiのエレアコベースが戻ってきました。

切れ込み鋭いカッタウェイ部と、二つのサウンドホールが特徴のこの楽器。さっそく福ちゃんことpf福島剛氏との練習会及び夜のセッション(福島剛の歌声酒場)に持っていき、あらためて検証してみました。

まずわかったこと。この楽器、これまで使っていたWarwickのエレアコベースよりも、エレベのフレットレスのニュアンスに近いです。ていうか、ウッドベースのような柔らかい重低音も出るし、弾き方次第では普通のエレベフレットレスみたいなうねるロングトーンも両方出せるんですよね。それもクリアかつ心地よい音で。これは今日あらためて発見しました。ロングスケールかつ鳴りの良さ、そして今回詰めたブラックナイロン弦などのセッティングから来る恩恵だと思いますが、これは超嬉しい発見でしたねー。

そして、音のクリアさという点で、これはWarwickのはるか上を行きます。これは作りの堅牢さと、やはりロングスケールという事も影響しているんじゃないかなー!?仕様の勝利に思います(ちなみに価格は5倍しますから、当然と言えば当然....。Warwickのエレアコ、あれはあれですごく良いと思ってますよ)。

で、この音って、結局ずっと追い求めてきた音にかなり近いわけなんですよ。ウッドべースの柔らかさ、聴くだけで心地よい鳴り、エレベの可搬性や扱いやすさ・弾きやすさ、これらを全て兼ね備えた楽器。音色だけ真似するのではなく、弾き心地(プレイアビリティ)や自分のイメージする波形との合致....、そうそう波形を求めていたんですよね、私は。

普通のエレベは弦に触れた時にすぐに音が鳴り始めます。それはタイトであるのですが、小さい音が出せない事でもあるんですよね。立ち上がりが鋭すぎるんです。これが一番ジャズなどのアコースティックな音楽との整合性が取りにくいところで、ここにいつも悩んでいたわけです。特にソロやメロディを演奏するときに私のイメージする音は、もっともっと遅く、でも味わい深いものなのです。

これを実現するために、少しでも音の柔らかい楽器を探してみたり、セッティングを工夫したり。それはある時には成功するのですが、別な場所や、極端に言うと同じライブの違う曲では成立しなかったり、ソロではよいがバッキング時に微妙...だったりしていたんですよね(多分聴いてる人にはまったくわからないと思います)。こういった迷いはつねに抱えていて、微妙な....ほんとに微妙な部分で、アコースティックなアンサンブルで、私にはエレベは弾きにくかったのです。エレベ弾くたびに、いつも違和感との戦いなんですよねー。

昨年購入したフォデラの5弦は相当優秀で、エレベ的な部分はちょっと置いといたとしても、余りある音色の良さと扱いやすさ、どこに持って行っても通用する汎用性という点において、トップクラスなんですよね。どこに持って行っても結果を出せる楽器なんです。

ただ.....ただ、本音を言うとやはり「エレベ」なんですよね。それが悪い訳でもなんでもなく、私が求めてる波形とちょっとだけ違う「エレベ」なんです。どれか一本しか持って行けない現場だったら迷わずこれ持って行きます。そして間違いなくそれでOKなはずです。ところが、私が本当に出したい音、「自分の音」なのかどうかというとちょっとだけ違うんです。他のエレベの追随を許さないほど良い音なのだけど、やっぱりほんのちょっとだけ違うんです、「波形」が。

これはつまり、そもそも私の方がエレベに向いてないんだと思うのです。最高峰の楽器持ったからこそ、本当にそれはよくわかります。

あ、だからといってエレベを弾かなくなる訳ではありませんよ。これまで通りやっていきますけど、「自分の音楽」はエレアコベースを主体に研究していこうと思っているんですね。弱点や問題点などはこからまた出てくるでしょうし、そういったところはフォデラなどで埋めていくと思いますけど、とりあえず主力に据えていこうかと。いろいろな現場で試しつつ、エレアコベース、これまでよりさらに深く研究してみようと思っているのです。

さて、さっそく次の現場でも.....いや、次の現場はビッグバンド。これはエレアコベースの弱点でありますが、音量が大きいと持ち味が出ないのです。こういった場面では、いわゆる「エレベ」の方が全然機能します。結局使い分けなんですよね。

セッションには持って行くと思いますが、ボーカル来てもコード楽器がだれもいなかったら私がベースでコード出して...なんてやる必要もあるかも。するとやはりフォデラ持って行った方が...。悩みはつきませんよね~w

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