トレーニング

基礎練とは②

本日は吉祥寺にてレッスンでした。明日はちょっとそれたとはいえ台風接近しているため、レッスンはお休みにしました。大宮の生徒さんはあまりここは見ていないかな?また来週よろしくお願いいたします!

 

講師歴も大分長くなってきて(18年目)、また自分の練習などとも照らし合わせてみて、最近「今この人に必要な事」というのが見えるようになってきました。それぞれの方の目指す方向に対して、今もしくは近い将来のために一番有益なこと。昨日書いたように、結局それは基礎練なのだけれども、もっと範囲を絞った形でです。

 

とは言え、基礎練ってやり続けるの大変ですよねー。特に、講師とはいえ他人から言われてもなかなか続けられるものではありません。自分から気付いたのならともかく。たとえやるべきことが明確になったとはいっても、ご本人のモチベーションが伴わない事には続かない...。大切なのは継続してやり続けるということですから、そこは少し自分を甘やかして好きな曲のコピーしたりしてたって構わないです。音楽的なわくわくする「楽しみ」の部分が無くなってはいけないと思っています。いろいろな回り道をしても構わないです。ただ何とな~くベースに触っているだけの日があったって良いのですよ~。そんな時もむしろ必要です。

そして、そんな回り道をしていると興味を惹かれる新しいテクニックや曲・表現に出会ったりするものです。その修得のためには「そのフレーズ」や「その曲」の練習をして新たな何かを吸収します。何度も何度もそのフレーズを弾いて練習します。この時の練習が一番夢中にできる時だと思います。ただ、そのままだと表面的な部分しか鍛えられていないから、フレーズの熟成が足りない。音楽的な説得力が今一つ。あと一歩なんだけど、何かが足りてない気がするという時期です。実は、その得た何かを熟成させ、自分のものにするために「基礎練」が必要になるのです。自分の根本の足腰を鍛えるようなイメージです。新しい球種を覚えたら、あとはとにかく走りこんで足腰を鍛える。手先でなんとかしようとしない。やがて、すべてが一気に変わり始めます。

私自身そんなイメージで練習は取り組んでいます。今やっている練習は「新しい何かを反復して修得するためのものなのか?」「もっと根本的な足腰を鍛えるためのものなのか?」。どちらも大事ですし、これをしっかり意識することによって練習効果は随分と上がります。是非こんな事を意識して「楽しく」練習してください。私も、そんな練習を飽きずに何度もできるように、形を工夫して皆さまにお出ししていこうと思っております。これはこれで頭をひねって考え続けていきますね!

 

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