日記

2021/03/11

朝練3時間の後、ふと思い立って渋谷へ。いや、楽器屋さんへご挨拶ね。あくまで挨拶。で、せっかくだからww、そこにあるフォデラというベースを弾かせてもらったのです。すると...

なんと艶やかなトーン!色気のあるサウンドに心が震える。反応もすこぶる良くて、コントロールもちょっと弾いただけで思うままに。そりゃそうだ。慣れ親しんだフォデラの音、どこをどうすればどんな音になるかよくわかってる。だけど...、これはちょっとあまりに別格。これまで触ったどの個体より音もルックスも色気がムンムン。一気に心を鷲掴み。ちょっと手が震えちゃうくらい。いや、これはヤバい。あんまり長い事触ってたら、本気で欲しくなる!

ちらと値札を見ると、それはそれは小さな文字で7桁の数字が書いてある。1,20.......(´・ω・`)車か!

そう、しょせん世の中金なのだ!これは「お金持ち」しか所有出来ない物なのだ。私のようなほぼ無職の貧乏ミュージシャンごときが欲しがることすら許されない楽器なのだ。いや、もはやこれ以上手垢すらつけてはならない。身の程を知らないといけない!

試奏しながらフランダースの犬の歌が流れてくる。ミルク色の夜明けえ〜見えてくるまっすぐなあ道♪....あ、しまったこれはアライグマラスカルの歌だ!フランダースの犬の歌はどんなだったかな?帰ったら調べよう(追記:調べました。合ってましたね~)。楽器屋でわけわからない事を考えつつ(もちろんラスカルの歌は試奏していない)、早々に楽器をお返しする。気分はネロである。お金がなくルーベンスの絵を見ることが出来なかったネロとパトラッシュの姿が脳裏に浮かぶ。ああ、このまま天使達に導かれて私は天に召されるのだろう。パトラッシュ、もう疲れたよ...(意味不明)

フォデラくん(の値段)に打ちひしがれたので、別な(安い)ベースでも冷やかしに行くかと他の楽器店行くが、まったく興味が持てない機種ばかり。別なフォデラも売ってるけど、心が震えない。結局、その後は一本も試奏せぬまま帰宅の途に。

帰宅後、こんな時間(19:00)にブログを更新していることからも、心情はお察しいただきたい(・ω・)

これから私のなすべき事はただひとつ。「忘れる」事である。今日は朝練後どこにも行ってないよ。何も試奏なんかしてないよ。パトラッシュの事なんか全然考えてないよー(´;ω;`)

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