日記

良い天気でしたね。せっかく気温も春らしくなってきたのに、自由に外出も仕事もできないなんてねぇ....(´・ω・`)

今日もプシュプシュ持参して朝練。スタジオのドアノブなどを親の仇のように消毒してまいりました(次亜塩素酸使ってます)。

練習はいつも通りの基礎練。ハイポジションもしっかり意識して。コンディミ系のフレーズがまだ使えていない。頭で考えて出してる段階ですからこれでは実戦ではまず出て来ないし、そのまま入れたところで説得力を持ちません。フレーズの核となる部分の歌い方を、少しづつ、当たり前になるまで自分に叩きこみます。

私はロック畑からこちらの世界(ジャズの方)に来ましたが、やはりソロの時の音の使い方に一番迷いました。というか、最初は何も出て来ませんでした。実は今だって得意な方だとは思っておりません。
もともと、皆がやっているバップ系の定番フレーズみたいなのがどうにも馴染めず、ずっとやりたいとは思えなかったです。他人が演奏しているのを聴いて、何でみんなああいったフレーズをやりたがるんだろう??と不思議で仕方なかったです。ついついクセででてくるようなフレーズにひとつも魅力を感じなかったんですね。

今ならその理由がわかります。それは、演奏者が決まったフレーズを頭で考えて入れていたから、必然性がなかったんですよね。歌じゃなかったのです。あと、同じ意味合いなのですが、アーティキュレーションがない演奏がほとんどだったのです。どの曲でも同じように、ただ機械的にコードを因数分解するようなフレーズをいれても、聴き手には響かないんですよね(本人は「出来た」と思いがちなのも問題)。つまりフレーズの機械的練習だけではダメで、そのフレーズをいかに歌うかという研究なくして、説得力はでないのです。これは、どんなフレーズでもそうであって、いわゆるジャズ的な歌いまわしのキモは、そのアーティキュレーションにあるのですね。どの音を使うかというのは後からいくらでも足していけるんですよね。ミクソリディアンひとつだって、アーティキュレーションさえあればジャズっぽくなるのです。ここに気付いてない人って、結構います。まぁ、気付いていたとしても、現場で出すには相当練習が必要なことではあるのですけどね。

この修得にはもちろん練習が大事なのですが、それに合わせて「聴く」こともとても重要なのだと思います。

ライブなり、CDなり、ジャズが好きな人は過去の名演と呼ばれているものをさんざん聴いていると思います。これがジャズへの入り口が楽器からという方は(「好き」から入っていないので)、意外と聴いていないことが多かったりしますよね。練習することもそうですが、より「聴く」ことに時間を使うと、練習の効果も出るのも早いと思います。いや、聴いてないとダメでしょう。そして、ある程度歌い方(アーティキュレーション)が見えてくると、今度は何も考えなくてもそのようなフレーズになってきますから、是非そうなるように、聴く時間も増やしてくださいね~

実はこれは自分に向けて言ってます。私は今どきのジャズ事情にどんどん疎くなってきているので、これじゃマズイと最近あらためて聴き始めているのです。私たちがやっていることがガラパゴス化しないためにも(ジャムセッションばかりってけっこうアブナイ....)、今のジャズを。これはやはり重要ですよね。

それにしても最近の若手ミュージシャンのうまい事うまい事!昔ではスーパーテクニックだったことが今や当たり前になり、20年前には考えられなかったようなベースの奏法や技術向上が凄まじいです。なるほど、こうやって技術革新されて老兵は脇においやられて......じゃない!まだジタバタしますから!ていうか、追求するものがありますから、これは一生なのです。

明日も頑張りましょう。一刻も早く世界が平和になりますように!

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